米カリフォルニア州サンディエゴに位置する伝説的リゾート「Hotel del Coronado(ホテル・デル・コロナド)」が、総額5億5,000万ドルを投じた長期改装プロジェクトを完了しました(2025年6月18日発表)。
この大規模なリニューアルでは、ヴィクトリア様式の本館を中心に、客室・庭園・レストラン・イベントスペースまで全面的に再構築。過去と未来が美しく交差する、新たなラグジュアリーステイの地として再スタートを切りました。
歴史と革新が融合する「ヴィクトリア・ネイバーフッド」の完成
135年以上の歴史を誇るHotel del Coronadoは、米国国家歴史登録財にも指定されている名門ホテルです。
今回のプロジェクトの集大成として注目されたのが、同ホテルの顔ともいえる「ヴィクトリア・ネイバーフッド」の復元です。
本館ロビーやポーチの再設計、アイコニックな「クラウン・ルーム」などイベント会場の復元に加え、全客室の改装を実施。木材の質感を活かしたクラシックな建築意匠に、明るいフローラルテキスタイルやモダンな照明を取り入れることで、古き良き時代の趣と現代的な快適性が調和しています。
中庭には、1912年に撤去された「ナイアド・クイーンの噴水」も復活。樹木や花々に囲まれた庭園は、ヴィクトリア朝の面影を残しつつも、誰もが立ち寄れる癒しの空間となっています。
海外からも注目の新ダイニング体験:ノブとベランダ
今回の再開業で新たに誕生した2つのレストランは、グルメファンにも注目です。
- Nobu Del Coronado 世界的に有名なシェフ松久信幸氏が手掛けるNobuが、ついにHotel del Coronadoに登場。ミソブラックコードや和牛ステーキ、寿司の逸品はもちろん、ローカル食材を使った南カリフォルニア風アレンジも魅力。屋外・屋内に156席を備え、太平洋を望む絶景とともに食を楽しめます。
- Veranda ホテル創業当時の「回廊(ベランダ)」を現代的に再解釈したレストラン。地元の食材にこだわったアメリカンビストロで、アーティチョークのグリルやダンジネスクラブのサラダなど、西海岸らしい洗練された料理が楽しめます。
出張・観光それぞれに嬉しいポイント
観光で訪れるなら、歴史的な街並みが魅力のコロナド島を拠点に、ビーチやサンディエゴ動物園、USSミッドウェイ博物館などが満喫できます。
一方、ビジネスでの利用にも最適。15,000平方フィート(約1,400㎡)のバンケットホールや、最新設備を備えた会議室を完備。海を望む会場でのレセプションや企業イベントは、非日常感と格式を兼ね備えた場として高く評価されることでしょう。
Hiltonブランド「LXRホテルズ&リゾーツ」の一翼も担う名門リゾート
Hotel del Coronadoは、**Hilton(ヒルトン)グループが展開するラグジュアリーブランド「LXR Hotels & Resorts」**に加盟しており、なかでも「Shore House」や「Beach Village」は、ビーチ直結型の高級レジデンスタイプ宿泊施設として注目されています。
同ブランドは、個性的かつユニークなラグジュアリーホテルを世界各地で展開しており、Hotel del Coronadoはその象徴的存在です。
今後の展望|ラグジュアリーホテルの新たな象徴へ
Blackstoneによるこの大規模再開発により、Hotel del Coronadoは“観光資源”としてだけでなく、地域経済の起爆剤としても期待されています。
改装を通じて300以上の新たな雇用を生み出し、今後もヒルトン傘下の他施設との連携、レジデンス・イベント・ウェルネスを軸とした複合型リゾートとして進化を続ける予定です。
出典・引用元
- Hilton Hotels Newsroom https://stories.hilton.com/releases/hotel-del-coronado-restoration-complete

