カナダ・カルガリーの中心部に、マリオット・インターナショナルが手がける3つの高級ホテルが開業することが、2025年7月2日付のプレスリリースで発表されました。対象ブランドは「W カルガリー」「JWマリオット カルガリー」「オートグラフ コレクション」で、いずれもカルガリーの新たな文化・エンターテイメント地区の中核施設として誕生します。
カルガリーに初のW＆JWマリオットが誕生、2028年以降に順次開業
このたびマリオットは、地元デベロッパーTrumanおよびLousonと提携し、合計3軒のホテルをカルガリー市内に開業予定であると発表しました。各ホテルの予定開業時期は以下の通りです：
- W カルガリー：2028年
- JWマリオット カルガリー：2029年
- オートグラフ コレクション＠スタンピードパーク：2030年
WとJWマリオットはともにカルガリー初進出となり、マリオットとしても同市におけるラグジュアリーホテルとレジデンスの初展開となります。いずれも急成長中の**「カルチャー＋エンターテイメント地区」**内に立地し、街全体の再開発と連動する形で開業されます。
高層ラグジュアリーレジデンス×ホテルの複合型開発
注目すべきは、これら3軒のホテルが、いずれも居住性と滞在性を兼ね備えた複合開発である点です。
W Calgary（69階建）
- 客室：157室（うちスイート27室）
- ブランドレジデンス：239戸
- 特徴的施設：AWAY Spa、ルーフトップバー、FITスタジオ、Living Roomロビーラウンジ、7,500平方フィートのスパ
- 会議・イベント施設：16,259平方フィート
JW Marriott Calgary（62階建）
- 客室：248室
- レジデンス：120戸
- 特徴：JWマーケット、JWガーデン、屋内外プール、キュレーションされたリテールエリア、32,500平方フィートの会議施設
スタンピードパークにオートグラフ コレクションも登場予定
また、スタンピードパークに開業予定のオートグラフ コレクション ホテル（名称未定）は、320室のフルサービス型プレミアムホテル。会議スペースは15,000平方フィート以上を誇り、複数のレストラン、カフェ、ルーフトップバーに加え、南向きのレジャーテラスや屋内外プール、フィットネスクラブも併設予定です。
この開発は、2024年に拡張されたBMOセンターや新たに建設中のScotia Placeイベントセンターへの来訪客ニーズに対応する重要な拠点として期待されています。
地元視点で見る、訪れる価値の高い新名所に
観光客にとっての魅力は、何といっても立地の良さと新エリア「C+E District」の躍進。バンクーバーやトロントに比べてラグジュアリーホテルが少なかったカルガリーですが、今後はマリオットブランドのフラッグシップが揃い踏みとなり、観光・出張どちらのニーズにも応えます。
- カルガリースタンピード、BMOセンターへのアクセス抜群
- 地元飲食店やカルチャースポットが続々オープン中
- レジデンス併設型のため、長期滞在にも対応可能
出張者にはビジネス利用を想定した会議室やラウンジが整備されている点も大きな利点です。
ブランド解説：W・JWマリオット・オートグラフの違いとは？
W Hotels
都会的で大胆なデザインが特徴。ミレニアル・ジェネレーション向けのラグジュアリーブランドとして、ナイトライフやアートと融合した体験型のホテル空間を提供しています。
JW Marriott
上質で落ち着いたサービスを提供する、マリオットグループのフラッグシップブランド。ウェルネス、静寂、ホスピタリティの融合が特徴。
Autograph Collection
独立性の高いデザインホテルを集めたブランドで、「どこにも似ていないホテル」をコンセプトに、地域の個性や建築美を重視。今回の物件も、その地域性が色濃く反映される予定です。
今後の展望：カルガリーの再開発とマリオットの拡大戦略
この再開発プロジェクトは、**カルガリー市とCMLC（都市再開発機関）による「Rivers District Master Plan」**の一環として推進されており、街の文化・経済・イベント需要を支える戦略的な再開発です。
- 合計で約1.47億ドルの民間投資が集まり、9,000人以上の雇用が創出予定
- マリオットとしてもカナダ西部におけるラグジュアリー市場の拡大を狙う拠点
今後もカルガリーは観光・ビジネス両面で注目される都市となりそうです。
出典・公式情報リンク
Marriott International Press Release (2025年7月2日)
※本記事は公式発表および業界一般情報に基づき、筆者の視点で編集・構成しています。外部メディアの翻訳・転載は行っておりません。
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