マリオット・インターナショナルは2025年7月15日、ミッドスケールブランド「City Express by Marriott」のブラジル初展開を正式発表しました。第一弾として、北東部の主要都市に7軒のホテルを開発。今後15年間で計30軒の展開を目指すという、大型のマスターディール契約が締結されました。今回の発表は、現地パートナー企業「FÁBRICA DE HOTÉIS」との協業によるもので、成長著しいブラジル北東部の観光・ビジネス需要を見据えた戦略的な展開となります。
ブラジル北東部に7軒の新ホテル、2028年までに順次開業予定
マリオットとFÁBRICA DE HOTÉISの契約により、以下の7都市に「City Express by Marriott」が誕生します:
- ポルト・デ・ガリーニャス(観光地として人気のビーチリゾート)
- イポジュカ(スアペ港工業団地内)(経済・物流の要所)
- ナタル
- フォルタレザ
- カボ・デ・サント・アゴスチーニョ(沿岸部)
- その他の未発表地域(2029年までに開業予定)
これらのホテルは、合計750室以上を提供予定。観光客から出張者まで、多様なニーズに対応するロケーション選定がなされており、ビジネスとレジャーの両面での利用を想定した設計です。
ビジネスにも観光にも適した「ちょうどいい」ホテル体験
「City Express by Marriott」は、コストパフォーマンスを重視する旅行者向けに開発されたミッドスケールブランド。シンプルながら機能的なデザイン、快適な客室、便利な立地を特徴とし、都市部や工業団地、観光地など幅広い立地で展開しています。
今回開業が予定されているホテル群では、以下のような特色が期待されます:
- 効率的なチェックイン/チェックアウトシステム
- ビジネス利用を想定したワークスペース
- マリオット・ボンヴォイ参加によるポイント獲得・特典利用
- 地域の個性を取り入れた内装・サービス展開(FÁBRICA DE HOTÉISとの共同設計)
観光・出張の拠点にぴったりな注目ロケーション
観光でブラジルを訪れる方にとっては、「ポルト・デ・ガリーニャス」のホテルが特に魅力的です。白砂のビーチや透明度の高い海で有名なこのエリアに、2028年までに新しい滞在拠点が誕生することで、より快適で身近なリゾートステイが可能になります。
一方、出張やビジネス利用を検討する方におすすめなのは、「スアペ港工業団地」や「フォルタレザ」「ナタル」といった経済成長が著しい都市圏。エネルギー・物流・公共セクター関連の需要が高まる中で、利便性の高い宿泊施設のニーズが顕著に増加しています。
City Express by Marriottとは? ブランドの特徴と拡大戦略
「City Express by Marriott」は、もともとメキシコ発のミッドスケールブランドで、2023年にマリオット・インターナショナルの傘下に加わりました。現在は5カ国に150軒以上を展開中で、以下の5つのサブブランドを含んでいます:
- City Express by Marriott(スタンダード)
- City Express Plus by Marriott(ワンランク上の快適性)
- City Express Suites by Marriott(長期滞在向け)
- City Express Junior by Marriott(よりお手頃価格帯)
- City Centro by Marriott(都市型ライフスタイル)
北中南米で急速に展開しており、2025年以降はアルゼンチン、ボリビア、ニカラグア、ペルーでも開業を予定。3月にはついにアメリカでもブランドデビューを果たしました。
今後の展望:ミッドスケール市場を牽引する存在へ
マリオットがこのブランドに注力する背景には、世界的な「手頃で安心なホテル」へのニーズの高まりがあります。特に新興市場では、インフラ開発や観光産業の発展とともに、効率的でコスト重視の宿泊ニーズが急増中。
今後もブラジル北東部において追加のホテル展開が見込まれており、2030年に向けて「City Express by Marriott」は、マリオットの成長戦略において中核的な役割を果たすことが予想されます。
出典・引用元
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