マリオット・インターナショナルのライフスタイルブランド「W ホテルズ」が、初の大人専用オールインクルーシブリゾート 「W プンタカナ(W Punta Cana, Adult All-Inclusive)」 をドミニカ共和国に開業しました。世界的に注目を集めるカリブの高級リゾート地プンタカナに誕生した本施設は、デザイン・食・エンターテインメントを網羅し、Wブランドの新たな進化を象徴する存在となります。
豪華な客室と開放的なデザイン
W プンタカナは全340室のゲストルームとスイートを備え、最小でも65平米以上の広さを確保。全室キングサイズベッドを採用し、スイムアッププール付きやプライベートプール付きのスイートも用意されています。海やジャングルの景観を活かした建築は、スペインのデザイン事務所「Zanobia Arquitectura」が手掛け、ドミニカの自然や歴史をモチーフにした要素を随所に取り入れています。
共用部は「村」をイメージした設計で、緑に囲まれた小径を抜けると、400メートルのビーチフロントやオリンピックプールを超える全長80メートルのインフィニティプール(WET Deck)が広がります。プールサイドでの社交的なひとときから、静かなチルプールでの休息まで、滞在スタイルに合わせた体験が可能です。
食のエンターテインメントが集結
このリゾートの大きな特徴が「12のレストラン&バー」。
- Trade Market:ライブキッチンが並ぶフードホール形式
- Scena:ドミニカ料理とカリブの食材を現代的にアレンジ
- Noodle Bar:アジアの屋台文化を再現
- Sensazioni:音楽イベントも楽しめる多目的バー
さらに、ビーチクラブ「Taman」やクラフトビールを楽しめる「Taproom」、レコードをテーマにしたスピークイージー「33 1/3」など、ナイトライフを彩る空間も充実しています。食と音楽が融合するのは、まさにWブランドならではの演出といえるでしょう。
現地在住目線での魅力
プンタカナはカリブでも屈指のリゾート地ですが、団体旅行やファミリー向けのホテルが多いのが実情です。その中で「大人専用×オールインクルーシブ」というコンセプトは、落ち着いた空間を求めるカップルや大人の旅行者にとって非常に魅力的。
観光客にとっては、豊富なアクティビティ(ヨットチャーター、国立公園ツアー、ビーチ探索)が楽しめる一方、出張やインセンティブ旅行でも活用できる約1,300平米のイベントスペースを備えている点も見逃せません。仕事と休暇を組み合わせた「ブレジャー」利用にも最適です。
W ホテルズというブランドについて
W ホテルズは1998年、ニューヨークに誕生して以来「ライフスタイルホテル」のパイオニアとして世界70以上の都市に展開。クラブカルチャーやファッションと結びついた都会的なデザイン、象徴的な「Whatever/Whenever® サービス」で知られています。
これまで都市型ホテルのイメージが強かったWが、今回プンタカナで初のオールインクルーシブへ進出したことは大きな転換点。今後は2028年にメキシコ・プラヤ・デル・カルメンの「W コラソル」、2029年に「W コスタ・ムヘーレス」も予定されており、リゾート路線を本格的に拡大していく見込みです。
今後の展望
近年、カリブ海やメキシコを中心に「大人専用オールインクルーシブ」の需要は急速に拡大しています。マリオットはリッツ・カールトンやエディションなどの高級ブランドを抱えていますが、Wがこの分野に参入したことで、より若年層〜ミレニアル世代のラグジュアリー需要を取り込む狙いが見えます。
旅行者にとっては「音楽やデザインに彩られた、社交的で洗練された大人のオールインクルーシブ」という新たな選択肢が生まれたといえるでしょう。
出典・引用元
Marriott International Press Release (2025年8月19日)
※本記事は公式発表および業界一般情報に基づき、筆者の視点で編集・構成しています。外部メディアの翻訳・転載は行っておりません。
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