2025年8月1日、ハイアット ホテルズ コーポレーションは、エストニア・タリンに「Hyatt Place Tallinn(ハイアット プレイス・タリン)」を正式に開業しました。これはハイアットブランドとして、バルト三国(エストニア、ラトビア、リトアニア)初の進出であり、ヨーロッパでの戦略的な拡大の一環として注目を集めています。
港町タリンの新たなランドマークに
Hyatt Place Tallinnは、タリンの活気あふれるハーバー地区に位置し、フェリーで訪れるヘルシンキやストックホルムからの旅行者にとっても非常にアクセスしやすい立地です。ユネスコ世界遺産にも登録されている旧市街までは徒歩圏内。歴史ある街並みと、海沿いのモダンな文化エリアの中間地点という、観光にもビジネスにも理想的なロケーションとなっています。
徒歩圏には、現代的なショッピングやグルメが楽しめる「ロテルマニ・クオーター」や、アートとカルチャーが融合する「テリスキヴィ・クリエイティブ・シティ」、そして国際的なテックカンファレンスも開催される「クルトゥーリカテル」など、多彩な魅力が詰まっています。
北欧モダンが息づく快適な空間
全169室のゲストルームは、北欧のミニマルな美意識と機能性を兼ね備えたデザインが特徴。ウォークインシャワーや多目的に使える「Cozy Corner」など、旅先でも自分のペースで過ごせる工夫が随所に施されています。ビジネスとレジャーの両立を意識した設計で、落ち着いたカラーリングと自然光を活かした空間は、仕事にもリラックスにも最適です。
世界の味と地元の素材が融合するダイニング体験
ホテル内のメインレストラン「Zoom」では、地元の新鮮な食材を活かしつつ、世界の料理トレンドを取り入れたモダンなメニューを提供。25年以上の国際的な料理経験を持つエグゼクティブシェフ、アレクサンダー・カイザー氏が手がける料理は、シンプルでありながら洗練された味わいが魅力です。
さらに、年内にはホテル最上階に「6 Cocktails」という眺望抜群のバーもオープン予定。ハーバービューを眺めながらの一杯は、旅の思い出をより特別なものにしてくれるでしょう。
タリン在住者&観光客、どちらにも嬉しいロケーション
観光で訪れるなら、旧市街の観光や海辺の散策、地元グルメを満喫できる絶好の拠点。特にフェリーでのアクセスが良いため、北欧との周遊旅行にも便利です。一方で、ビジネス出張者にとっても、周辺にオフィスやイベントスペースが集中しており、効率的な滞在が可能。館内には約82㎡の多目的ミーティングルームもあり、小規模会議やネットワーキングにも対応しています。
24時間利用可能な最新設備のフィットネスセンターや、すぐ目の前の海沿いプロムナードでの朝ランなど、アクティブ派にもおすすめです。
「Hyatt Place」ブランドとは?
Hyatt Placeは、ハイアットの中でも“Essential”カテゴリに属するブランドで、スタイリッシュかつ機能的な滞在を求める旅行者をターゲットに展開されています。世界で430軒以上(2025年3月時点)を展開し、ビジネス・レジャーの両方に対応した空間設計や、24時間対応のダイニング、ワークスペースとリラックススペースが共存するロビーなどが特徴です。
すでに世界各地で高評価を得ているHyatt Placeですが、今回のタリン開業により、ブランドはさらにヨーロッパでの存在感を高めています。
今後の展望:ハイアットの欧州戦略とバルト市場の成長性
ハイアットは、ラグジュアリーやライフスタイル領域の拡充と並行して、ヨーロッパにおける「Essential」ブランドの展開にも注力しています。今回のタリン開業は、エストニアを含むバルト地域への足がかりとして重要な意味を持ち、今後ラトビアやリトアニアへの展開も期待されます。
エストニアは、近年スタートアップ・テック業界での成長が著しく、観光業も堅調。そんな成長市場において、Hyattブランドの信頼感とグローバルな会員ネットワーク「World of Hyatt」の存在が、さらなる集客とブランド認知の拡大につながると見られています。
出典・引用元
公式プレスリリース(Hyatt Hotels Corporation, 2025年8月1日)
https://www.hyatt.com/newsroom/press-releases/2025/hyatt-place-tallinn-opening
※本記事は公式発表および業界一般情報に基づき、筆者の視点で編集・構成しています。外部メディアの翻訳・転載は行っておりません。
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