ヒルトンが展開するライフスタイルブランド「Canopy by Hilton(キャノピー・バイ・ヒルトン)」が、米テネシー州ナッシュビルに新ホテルを開業しました。場所は活気あふれるザ・ガルチ(The Gulch)地区。全181室の客室に加え、5つの個性豊かなダイニング体験や地元アーティストによるアートコレクションが楽しめるこのホテルは、街のカルチャーとデザイン性を融合させた注目の滞在先です。
ホテルの概要:ナッシュビルの街に溶け込むローカル感満載のデザインホテル
新たにオープンした「Canopy by Hilton Nashville The Gulch」は、ナッシュビルのトレンド発信地であるザ・ガルチ地区の中心、ディビジョン・ストリートとオーバートン・ストリートの角に位置しています。
館内は、産業的な歴史を持つ地域の背景を反映したインテリアが印象的。再生金属の室内ドア、デニムとレザーで仕立てたベッドボード、無骨なコンクリート天井など、ナッシュビルらしい要素が随所に取り入れられています。各客室には、Canopyブランドの象徴でもある木製のキャノピー付きベッドを設置。快適でありながらデザイン性の高い空間が広がります。
全27室のスイートの中には、スカイラインビューのテラス付きや、プライベートルーフトップとバー付きの2階建てプレジデンシャルスイートも用意され、ラグジュアリーな滞在にも対応します。
食と体験のホテル:地元コラボと最新カルチャーが融合
このホテル最大の魅力は、ローカル文化を活かした5つの飲食体験です。
- Silo(サイロ):ホテルの看板レストラン。ガルチ最大のパティオ席を備え、ヤズー・ブルーイング(地元の老舗醸造所)の生ビールを提供。
- COA(コア):屋上レストラン。テネシー州最大級のアガベスピリッツコレクションと本格的なメキシカン料理を堪能できる、600平方フィートの生きたアガベガーデンが特徴。
- Five Points Pizzaのスライス窓:地元で人気のピザが気軽に楽しめる。
- 8th & Roastによるコーヒーバー:ナッシュビル発の人気カフェが提供する上質な一杯。
- さらに、今後は**デザイン性に富んだスピークイージー(隠れ家バー)**もオープン予定。
また、ロビーにはナッシュビル発の「American Paint Hat」と提携したカスタム帽子コーナーもあり、クラフト作品が展示販売されています。
現地目線での魅力:音楽・アート・食が詰まった街、ガルチでの“暮らすような滞在”
ガルチは、ナッシュビルの中でもアートと音楽、食文化が交差する最先端エリア。周辺には人気レストランやギャラリーが立ち並び、観光だけでなく、長期滞在やリモートワークの拠点としても人気が高まっています。
Canopy Nashvilleは、電動SUV「Rivian」による無料ダウンタウントランスポートを提供。また、向かいの「Rumble Boxing」と連携し、割引フィットネスクラスも利用可能です。出張者にも、旅行者にも、心地よいライフスタイルを提供してくれるホテルといえるでしょう。
Canopy by Hiltonとは?洗練されたデザインとローカル体験を届けるブランド
「Canopy by Hilton」は、**“街に根ざしたライフスタイルホテル”**をコンセプトに、世界14か国以上に展開するヒルトンの注目ブランドです。インテリアやアート、F&Bに至るまでローカルとのコラボレーションに重きを置いており、ホテルを「泊まる場所」から「文化を体験する空間」へと変えることを目指しています。
日本国内ではまだ展開がありませんが、今後アジア地域でも拡大予定とのことで、日本進出にも期待が高まります。
今後の展望:Canopyブランドの成長とヒルトンの戦略
Canopyは現在40軒以上が世界中で営業しており、さらに40軒以上が開業準備中。ヒルトンは、Canopyをはじめとしたライフスタイル系ブランドを通じて、次世代の旅行者ニーズに応える体験重視型のホテル開発を積極的に進めています。
特に北米では、地域とのつながりを重視したホテル開発が評価され、都市再開発エリアや再生プロジェクトと連携するケースが増えています。ナッシュビルのような文化都市での展開は、今後のグローバル展開にも好影響を与えるでしょう。
出典・引用元
※本記事は公式発表および業界一般情報に基づき、筆者の視点で編集・構成しています。外部メディアの翻訳・転載は行っておりません。
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