2025年6月10日、IHGホテルズ＆リゾーツ（IHG）は、同社のプレミアムブランド「voco（ヴォコ）」がグローバルで100軒目のホテル開業を迎えたことを発表しました。2018年のブランド誕生からわずか7年での到達というスピード感は、IHG史上最速。今やvocoは、IHGプレミアムコレクションの中でも最も成長著しいブランドとして、世界中の注目を集めています。
voco Guilin Yangshuo：中国・陽朔に100軒目の記念ホテルが誕生
vocoブランド100軒目の節目となったのは、中国・広西チワン族自治区の風光明媚な観光地、陽朔（ヤンシュオ）に誕生した**「voco Guilin Yangshuo」**です。六つのヴィラにまたがる全73室の客室は、床から天井までのガラス張り。窓の外に広がるのは、カルスト地形の山々と桂林・陽朔地域の代表的な景勝地「遇龍河」の絶景です。
館内のレストラン「Yue Shunge（粤舜閣）」では、広東料理と地元・広西料理を融合させたコンセプトメニューを提供。地元食材を使用した一皿一皿は、地域の文化を映し出す“食の旅”とも言える体験です。周辺では、陽朔の自然を満喫するカスタムツアーも提供されており、ホテルステイとローカル体験を組み合わせた滞在が可能です。
世界初のvocoリゾート、ベトナムに登場
また、同日発表された新規物件の中で注目すべきは、世界初のvocoブランド・リゾートとして開業した**「voco Quang Binh Resort by IHG」**。ベトナム中部・ドンホイのバオニンビーチ沿いに立地し、68のスイート＆ヴィラが、フレンチコロニアル様式を取り入れた落ち着いた空間を演出します。
スパ施設には17のトリートメントルームを備え、食事は「Flamingo Restaurant」で地元料理を堪能。サンセットタイムには「Oasis Pool Bar」でのんびりと過ごすのもおすすめです。リゾートから足を延ばせば、**世界最大の洞窟「ソンドン洞窟」**や、ユネスコ世界遺産「フォンニャ＝ケバン国立公園」など、世界レベルの自然遺産にもアクセス可能。アクティブ派にも癒し派にも魅力的なリゾートです。
アメリカ初のビーチフロント型「voco」も登場
アメリカでもvocoブランド初となるビーチフロントホテル「voco The Shelby – Myrtle Beach」がサウスカロライナ州に登場予定。全241室の客室はオーシャンビューで、レトロなビーチタウンの雰囲気とモダンなデザインが融合した空間に仕上がっています。
ホテル内では、地元シーフードを提供するレストラン「The Palm & Pebble」や、トロピカルなプールサイドバーなど、リゾート感あふれる設備が充実。家族旅行やカップルでの滞在、さらにはビーチウェディングにも最適な施設となっています。
vocoとは？“気取らない上質さ”が魅力のプレミアムブランド
vocoは、「Come on in（ようこそ）」「Me time（自分時間）」「voco life（その土地のライフスタイル）」という3つのブランド哲学を軸に展開するIHGのプレミアムホテルブランドです。堅苦しさのない、ほどよいカジュアル感とホスピタリティの絶妙なバランスが支持されており、観光・ビジネス両面で高評価を獲得しています。
特徴的なのは、「コンバージョン（既存ホテルのブランド転換）」に強い設計。設計の自由度が高く、物件の個性を活かしながらIHGブランドの一員として再出発できるため、オーナーにもメリットの多いブランドです。現在、世界25か国以上で展開中で、アラブ首長国連邦やオーストラリア、トルコ、マレーシアなどへの拡大も進行中です。
今後の展望：10年で200軒へ、次の節目は目前
vocoは、2023年時点で100軒の開業・開業予定を発表していましたが、そこからわずか2年足らずで開業済100軒／開発中95軒という驚異的なペースに達しています。この成長の背景には、IHGのグローバル予約ネットワーク、会員制度（IHG One Rewards、1億4500万人超の会員）、テクノロジー戦略など、総合的な“ブランド基盤の強さ”があると考えられます。
今後10年以内にvocoブランドだけで200軒の開業達成を目指すという目標も掲げられており、世界中の主要都市・リゾート地でこのブランドを目にする機会がさらに増えていくでしょう。
出典・引用元
※本記事は公式発表および業界一般情報に基づき、筆者の視点で編集・構成しています。外部メディアの翻訳・転載は行っておりません。
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