IHGホテルズ＆リゾーツ（以下、IHG）は2025年8月28日、グレーター・チャイナ地域にて、新たなライフスタイルブランド「Atwell（アトウェル）」の第一号ホテルを上海に開業したことを発表しました。Atwellは、日常にインスピレーションを与える“美的ライフスタイル”を提案する新ブランドで、特に個性や体験価値を重視する若年層の旅行者をターゲットにしています。第一号ホテル「Atwell Suites Shanghai Wuning」は、上海・普陀（プートウ）区の商業エリア「武寧路（Wuning Road）」に誕生しました。
上海に誕生した、IHGの新ブランド「Atwell」とは？
Atwellは、「Inspire the Journey（旅にインスピレーションを）」をコンセプトに掲げたIHGの新しいライフスタイルホテルブランドです。開放感あふれる空間設計、ビビッドな色使い、アートを取り入れたインテリアなどを通して、住まいのような快適さと旅先ならではの驚きを融合した滞在体験を提供します。
Atwell Suites Shanghai Wuningでは、全174室の客室にスマートホーム機能を搭載。音声操作やワンタッチで照明・空調の調整が可能なほか、デスクの高さを自由に変えられるなど、仕事とリラックスの両立をサポートする設計となっています。さらに、タオルウォーマー付きのバスルーム、スマートTVでのキャスト機能、冷凍お菓子付きのミニバーなど、細部にまで“暮らすように泊まる”快適さが詰め込まれています。
注目の共有スペース：「Social Hub」と地元密着型のダイニング体験
ホテル内のパブリックスペースも個性的です。「Social Hub（ソーシャル・ハブ）」と名付けられた共用エリアでは、フィットネスマシン、ランドリー設備、ゲーム機、カジュアルなソファスペースなどが用意されており、長期滞在者やビジネスパーソンにも嬉しい機能が満載。
また、Atwellのもう一つの特徴は、地元文化との融合です。ホテル内にはライフスタイルショップ「Dialecte（ディアレクト）」が併設されており、中国の独立系デザイナーによるアート作品や環境配慮型の商品が揃います。
食の面では、ストリートに面したカフェ「B.N.B Bistro（ビーエヌビー・ビストロ）」が注目ポイント。ブランド名にもなっている「Baozi（包子）」「Noodles（麺）」「Beer（ビール）」をコンセプトに、軽食とクラフトビールを楽しめる開放的な空間が用意されています。出張の合間のリラックスにも、観光帰りの一杯にもぴったりです。
旅行者・出張者、それぞれに嬉しいポイントとは？
上海の普陀区は、市内中心部と郊外を結ぶ交通の要所として発展しており、商業施設やオフィスも多いエリアです。Atwell Suites Shanghai Wuningは、MTR駅からもアクセスが良く、観光にもビジネスにも便利な立地。
観光客にとっては、地元文化を感じられるアートやデザイン、ストリートカフェのような開放感が魅力。ビジネス出張者にとっては、スマートホーム設備やコワーキングにも適した客室設計、「Gym & Laundry」のような実用的な共有設備が高ポイントです。
IHGの新ブランド「Atwell（アトウェル）」とは？｜ブランド解説
Atwellは、IHGが展開する“選択型サービス（セレクトサービス）”ライフスタイルブランドに位置づけられます。インディビジュアルな体験やクオリティを求める若年層をターゲットに、「高品質・低コスト」の運営モデルで投資家にも支持される設計です。
また、IHGのロイヤルティプログラム「IHG One Rewards」との連携もあり、145万人を超える会員基盤を活用した集客力が期待されます。今回のブランドローンチは、IHGの中国進出50周年という節目にも重なり、今後の地域戦略の柱となる見込みです。
今後の展開とホテル業界のトレンド
Atwellブランドは今後、中国国内の一線都市や新一線都市、観光地を中心にさらなる展開を予定しています。上海を皮切りに、北京、広州、成都、杭州などへの進出も期待されており、IHGの多様なブランドポートフォリオにおける“デザイン系中価格帯ブランド”のポジションを確立していく見込みです。
旅行者のニーズが「目的地に行くだけ」から「そこでの暮らしを楽しむ」へとシフトする中、Atwellのような“滞在そのものが旅の目的”となるホテルの存在感は、今後ますます高まっていくでしょう。
出典・引用元
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