ニュースの概要(2025年6月2日発表)
IHGホテルズ&リゾーツは、インド中部マディヤ・プラデーシュ州ピサンプールに「Holiday Inn Express & Suites Pithampur」を新規開業することを発表しました。開業予定は2028年第1四半期で、工業・物流拠点として急成長を遂げる同地域に、国際ブランドによる質の高い宿泊施設を提供します。
詳細情報
新たに計画されている「Holiday Inn Express & Suites Pithampur」は、150室規模のビジネスホテルで、IHGとKevit Retreats Private Limitedとのマネジメント契約により実現します。場所は、急速に拡大するインドール都市圏の一部であり、自動車産業や製薬業界を中心に発展を遂げるピサンプール。同エリアはインド初のグリーンフィールド型SEZ(特別経済区)や、アジア有数の自動車試験施設「NATRAX」なども存在し、国際的なビジネス需要が集まっています。
新ホテルは、大規模な複合開発施設の一部として、インダストリアル施設や物流倉庫と併設され、ビジネストラベラーに特化した設計が魅力です。館内には、2つの飲食施設、モダンな会議スペース、フィットネスセンター、十分な駐車場も整備予定。IHGの新世代デザイン「Generation 5」コンセプトを採用し、スマートで効率的な宿泊体験が提供されます。
IHG南西アジアマネージングディレクターのスディープ・ジェイン氏は、「ピサンプールのような新興工業地域で、世界水準のブランドホスピタリティを提供することが、今後の戦略の柱です」と語っています。
現地在住目線の注目ポイント
観光地というよりも、完全にビジネス特化型のホテルである本物件は、自動車・製薬関連企業への出張者にとって非常に利便性が高い立地です。NATRAXや周辺の工業団地に出入りするビジネスパーソンにとって、信頼できる外資系ホテルの存在は安心材料となるでしょう。
一方、インドの第二都市圏であるインドールに近接しているため、都市滞在の拠点として活用することも可能。IHG One Rewardsの特典を活かした長期滞在や出張利用にも適しています。
ブランド解説:Holiday Inn Expressとは?
「ホリデイ・イン エクスプレス(Holiday Inn Express)」は、IHGの中でも最も展開数が多く、急成長中のホテルブランドです。世界で3,200軒以上を展開し、“シンプル&スマートな旅”をコンセプトに、短期滞在や出張者に最適な設計となっています。
新ホテルでは、次世代型の「Generation 5」デザインが導入され、効率的で機能的な空間、最新のインテリア、柔軟性ある共用スペースが特徴です。客室内のデザインもシンプルながら快適性に優れ、出張中の“休息と集中”のバランスを実現します。
今後の展望
IHGは現在、インド国内で6ブランド・50軒を運営中で、今後3〜5年以内に63軒の新規開業を予定しています。今回のピサンプール案件のように、第2都市や産業集積地への展開を強化しており、観光都市以外にも国際基準の宿泊ニーズが浸透しつつあります。
今後もインド各地で「Holiday Inn Express」ブランドの開業が加速する見込みであり、IHGがインド市場において中価格帯ビジネスホテルのリーダーシップを固める一歩といえるでしょう。
出典・引用元明記
※本記事は公式発表および業界一般情報に基づき、筆者の視点で編集・構成しています。外部メディアの翻訳・転載は行っておりません。
ブログ「くまねこたび」では、日本に出店している外資系ホテルの一覧や、会員制度の比較なども紹介しています。旅行の参考にぜひご活用ください。




