IHGホテルズ＆リゾーツ（IHG）は2025年7月17日、イタリア・ヴェネツィア中心部に位置する「The Venice Times」を、同社のラグジュアリー＆ライフスタイルブランド「ヴィネット コレクション（Vignette Collection）」としてリブランドすることを正式に発表しました。本プロジェクトは、IHGとイタリアのパチーニ・グループ（Pacini Group）との2度目の戦略的パートナーシップによるもので、開業は2025年末を予定しています。
歴史ある街ヴェネツィアに、新たなラグジュアリーブランドが誕生
今回のリブランドにより、「The Venice Times, Vignette Collection」はIHGにとってヴェネツィアで初のヴィネット コレクションホテルとなり、既存の「ホテル インディゴ ヴェネツィア – サント・エレナ」に続く、同市で2軒目のIHGブランドホテルとなります。全30室のこのブティックホテルは、ヴェネツィア中心部に位置し、カジノやカ・ドーロ、リアルト橋、フェニーチェ劇場などの名所にも徒歩圏内。ヴァポレット（水上バス）の停留所も近く、観光にもビジネスにも優れた立地を誇ります。
ヴィネット コレクションらしい個性を活かしたリブランド
「ヴィネット コレクション」は2021年に誕生したIHG初の「コレクションブランド」で、世界各地のユニークな独立系ホテルを傘下に迎え入れるスタイルが特徴です。ホテルごとの個性や歴史を大切にしながらも、IHGのグローバルな予約システムや会員制度「IHG One Rewards」などの恩恵を享受できるのが魅力です。
「The Venice Times」も例外ではなく、ヴェネツィアらしい装飾が施された客室、丁寧な接客、清潔感に溢れた空間が高く評価されています。中庭では朝食やリラックスタイムを楽しめ、地元料理を提供するレストランやテラス付きのカクテルバーも用意され、滞在そのものが文化体験となるよう設計されています。
旅行者にとっての魅力とは？現地目線で読み解く
観光で訪れる方にとって、「The Venice Times, Vignette Collection」の魅力はその立地に尽きます。水の都ヴェネツィアは、徒歩と水上交通が基本の都市。観光名所のほとんどが徒歩圏内という立地は、観光効率を格段に高めてくれます。リアルト市場や隠れた名所を巡る小道、地元のバーカロ（居酒屋）巡りにも最適です。
出張者や長期滞在者にとっては、ヴァポレットの利便性やホテルの落ち着いた雰囲気、行き届いたサービスが大きな利点となるでしょう。高級ホテルながらも30室というコンパクトさが、静かでパーソナルな滞在を叶えてくれます。
ブランド紹介：ヴィネット コレクションとは？
ヴィネット コレクションは、IHGが展開するラグジュアリー＆ライフスタイルブランドのひとつで、個性豊かな独立系ホテルを対象としたコレクション型ブランドです。現在、イタリア国内では「ホテル・アレクサンドラ（ローマ）」や「コスタ・イルミニア・リトリート＆スパ（シチリア）」など、個性的で上質な宿泊体験を提供する物件が続々と加盟しています。
このブランドは、「A Means For Good（地域社会への還元）」と「Memorable Rituals（記憶に残る体験）」という2つの柱を掲げ、宿泊を通じてその土地と深くつながることを目指しています。
今後の展望：IHGが描くイタリア戦略と世界的トレンド
IHGは現在、イタリア国内で8軒のホテルを運営しており、さらに5軒が開発中。ラグジュアリー＆ライフスタイル領域における存在感を強めています。今回のヴェネツィアでの展開は、観光都市におけるブランド認知拡大だけでなく、長期的な戦略パートナーであるパチーニ・グループとの関係深化という意味でも重要な一歩です。
また、IHGは「voco」や「ガーナー」など、リブランド型のブランド戦略を強化しており、すでに開業済みの「Garner Hotel Rome Aurelia」とともに、今後もイタリア市場でのブランド多様化が進むことが予想されます。
出典・引用元
IHG公式プレスリリース（2025年7月17日発表）
※本記事は公式発表および業界一般情報に基づき、筆者の視点で編集・構成しています。外部メディアの翻訳・転載は行っておりません。
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